小三角形の欠けた1点が示す「課題」

小三角形という複合アスペクトをご存知でしょうか?

小三角形とは、上の図のように2つのセクスタイル(60度)と1つのトライン(120度)で形成される二等辺三角形の複合アスペクトです。
2つの調和と、1つの援助によって構成されるこの複合アスペクトは、多くの場合同じ性別のサインによって形成されます。小三角形はその人が「最初からラクラクと使いこなすことができる能力=才能」なのです。Tスクエアとは全く真逆のような性質を持つんですね。ですが、この小三角形には、Tスクエアと同じく「足りない要素」があります。それは「ツッコミがいない、客観性がない」ということです。

3人で何か1つのものを作り上げようとする時、「こうしよう」「いいね」「いいね」と、全員が賛同してばかりいたら、さて、面白いものが出来上がるでしょうか?そして、能力をステップアップしていくことはできるでしょうか?できませんね。そこには確かなクリエイティビティがあるものの、そのままの状態だと壁にぶつかってしまい「自己満足で終わってしまう」「成長がもたらされない」「行き詰まる(伸び悩む)」という傾向が出て来てしまいます。

スクエアやオポジションというハードアスペクトは嫌厭されがちですが、的確なツッコミ(90度)や客観性(180度)をもたらしてくれることで、そこにはステップアップや成長が生まれやすいんですね。小三角形にはその中で特に「客観性」が足りないのです。つまり「マネージメント」や「ディレクション」のような役割をしてくれるポイントが必要なのです。またはこの小三角形が壁にぶつかった時にその解決法を指導してくれるような、いわば部活やスポーツチームで言う監督(コーチ)のような存在、先生のような存在ですね。「課題や指標を示す存在」というわけです。では、小三角形を実際に使って行く時、それらの役割を果たしてくれるポイントはどこにあるのでしょうか?

小三角形の欠けた1点

Tスクエアの欠けた1点に隠された「才能」』という記事で、「欠けた1点」が持つ大きなテーマに触れましたが、実はこの小三角形という複合アスペクトにもその欠けた1点が存在します。この小三角形の欠けた1点が「壁を乗り越えるための課題や指標を示す存在」となります。

欠けた一点を探す時、やはりその元となるポイントは「頂点」にあります。オレンジの点が小三角形の頂点です。小三角形の頂点は、いわばこの複合アスペクトのリーダー、
主導権を握っている天体で、小三角形を使う時の「言い出しっぺ」の天体になります。つまり、この頂点の天体がやりたいことを他の2つの天体が調和して手助けする(ツールになる)、というわけです。この時、その頂点の天体が「やりたいこと」を「客観性をもってディレクションしてくれる、足りないものを補ってくれる」のは、やはりその頂点の天体の対向サイン(度数)になります。それがブルーの点です。

例えば小三角形の頂点の天体の度数が牡羊座0.12度であれば、1度プラスして、その対向サインの天秤座1度が「欠けた1点」になります。
その「欠けた1点」のサビアンを理解することで、小三角形を使う時に浮上する課題とテーマが明確になります。
小三角形を成長させたい時、「自己満足」で終わりたくない時、小三角形の「行き詰まり(伸び悩み)」にハマってしまった時、この欠けた1点が「足りないもの・乗り越えるべき課題・向かって行く指標」を客観的に示してくれるのです。

上の図で分かるように、小三角形の欠けた1点は、小三角形の底辺の2点とトラインを形成し、グランドトラインを作り上げます。この欠けた1点が頂点の天体を導き補うのと同時に、底辺の2点を「援助」してくれる存在であることが分かります。綺麗な、弓矢のような形が完成しますね。小三角形のみでは見えてこない「目標や指標」が、欠けた1点を加えることによって弓矢の形になり「目標や指標が定まる、外に打って出る」エネルギーを生む、ということになるのです。弓矢を引く時は、弦の部分、つまり欠けた1点の部分を「強く引いて」狙いを定めます。そして矢を放つわけですね。こうして見れば、この小三角形の欠けた1点がいかに重要なポイントであるかが分かります。

小三角形が部活(部員)、欠けた1点がコーチ

弓矢の例えを上げましたが、この小三角形の欠けた1点は、Tスクエアの欠けた1点とは違い、大きな「ハングリー精神」は生みません。そこには「欠乏感」がないからです。
「もう十分に足りているが、他者へのアピールとなる決定打が欲しい、もっと充実させるために、自己満足で終わらないために、外から客観的に指示してくれる存在が欲しい」という「監督やコーチがいない部活動(部員達)」のような感じなんですね。「向上心に火をつけるポイントを必要としている」わけです。
部活を楽しめていれば満足だが、いまいち成長が得られない。もっとレベルを上げたい。できれば県で優勝したい。できれば、全国大会に出たい。しかし、どうすればいいのか分からない。何が決定打となるのか分からない。そうなった時に、この欠けた一点がそれを導く監督やコーチの役割を果たしてくれるというわけです。または大会に出る、賞を取る、などの目標そのものとも言えるでしょう。この欠けた1点のテーマを意識・実践することで、自分自身の小三角形の能力を客観的に伸ばし、引っ張っていくことができ、自分自身をいわば全国大会へと連れていくことができるのです。

 

明石家さんまさんと宇多田ヒカルさんの小三角形で見る欠けた1点

ひとつの例として、有名人のホロスコープから、明石家さんまさんと宇多田ヒカルさんの小三角形を見てみましょう。

明石家さんまさんのホロスコープでは、獅子座の冥王星を頂点にして、天秤座の海王星、双子座の金星水星を底辺に小三角形が形成されています。芸能界の重鎮、お笑い界のビッグ3のうちの1人となった理由が、この小三角形だけで証明されてしまうほどパワーの強い組み合わせであり、まさに芸能界にはうってつけといえる天体の組み合わせです。冥王星が頂点なので「野心」や「底力」が発揮されやすい小三角形なんですね。逆境に追い込まれるほどパワーを発揮します。その冥王星は獅子座の25度、つまりさんまさんの小三角形の欠けた1点は「水瓶座25度『右の羽がより完全に形成されている蝶』」になります。水瓶座の成熟した段階にある度数で、ドデカテモリーは蠍座です。理性や知性、冷静さ、観察力と洞察力を発揮して優れた判断力を発揮していく、という度数ですが、これはさんまさんのタレント活動を見ていれば「指標」そのものであることが分かりますね。その場を回す司会者としての能力が、この度数の課題を乗り越えることで身に付いたものであると言えます。この度数のテーマを指標とすることで、そして課題としてこなしていくことで、小三角形の能力を突出させていき「名司会者」の座を手に入れた、ということになりますね。さんまさんの優れた冷静さや洞察力、そして判断力に視聴者が関心する時、それはさんまさんの小三角形の欠けた1点である「水瓶座25度」がフルに使われている時なのです。

では、宇多田ヒカルさんの小三角形はどうでしょうか。
宇多田さんのホロスコープでは、射手座の海王星を頂点にして、天秤座の冥王星と蠍座の土星の合、魚座の火星を底辺に小三角形が形成されています。海王星が頂点である時点で、この小三角形がインスピレーションを根源とした能力を持っていることが分かります。宇多田さんのアーティストとしての才能がここに示されていますね。その海王星は射手座の28度、つまり宇多田さんの小三角形の欠けた1点は「双子座28度『破産宣告された男』」になります。ドデカテモリーは牡牛座です。牡牛座というのはやはりアーティストを生むサインでもあるんですね。このサビアンのタイトルの過激さやインパクトがそのまま宇多田さん自身の生き方や個性を表しているという印象すら受けます。これは人生のリセットを経験する度数ですが、宇多田さんの活動経歴を見ていればその傾向はすぐに分かります。宇多田さんは、アーティスト活動を続けるほどに、そして年齢を重ねるほどに「軽く」なっている、という印象を受ける方は多いのではないでしょうか。それは宇多田さんがこの海王星を頂点とした小三角形を使う時、つまりアーティストとしての活動をしていく時、いつでも双子座28度が「課題」として目の前に現れるからなんですね。何度も何度も自分自身を重さや圧力から解放するように、リセットしていくことで(音楽の作り方や方向性を何度もリセットし方法を変えることで)、どんどん身軽になっていき、宇多田さんの小三角形=アーティストとしての能力や可能性が成長していく、ということなのです。

 

小三角形の欠けた1点が示す課題は、小三角形を使う時必ず目の前に現れる課題とも言えます。それを乗り越えていくことで、いつでも課題や指標として意識しておくことで、小三角形の能力は格段に成長していきます。
あなたのホロスコープに、小三角形はあるでしょうか?その部活の部員達は、いつもどんな壁に打ち当たり、どんなコーチを必要としているのでしょうか?
是非、ご自身のホロスコープの小三角形の欠けた1点とその度数のサビアンを探ってみてください。