種を育む、木星逆行2019

『噴水で鳥に水をやる子供』

今週4月11日から射手座の木星が逆行を開始します。今回の木星逆行はどんなテーマを私たちにもたらすのでしょうか?

土星と冥王星が山羊座で合をし、天王星が牡牛座に入った今、「これからどんな”新しい”生き方をしていくか、どんな風に仕事(ライフワーク)をして、どんな風にお金と付き合っていくか」は多くの人が取り組んでいるテーマかもしれません。

今、木星は射手座にありますが、射手座は山羊座の1つ前のサインです。射手座が司るテーマは様々ありますが、山羊座が「自立」だとすると、射手座はその自立の道を歩んでいく上での「信念」や「美学」を担当するサインです。別の言い方をすれば、理想や理念ですね。山羊座が「起業」だとすれば、射手座はその前に経営理念を完成させる段階、ということです。

今回の射手座の木星の逆行は

「自分に出来ることは何か?」

の再確認の時間を私たちにもたらします。 多くの方が人生の転機であるというこのタイミングで、さて、新しい人生をはじめよう!というスタートラインに立ったところで、自分は何がしたいのか?どんな人生を望んでいるのか?自分が社会に、世の中に対して出来ることは何か?自分の人生を発展させていくにはどうすればいいか?という疑問が改めて湧いて来ている方は多いのではないでしょうか。

今回の木星は射手座の25度から逆行して15度で順行に転じます。射手座の15度以降は「自分の哲学を実際に社会(現実的)に役立つ形にしていく」度数です。もちろんこれは収入や生活とのバランスの話でもあるわけですが、仕事での理想はあっても、それがなかなか現実の収入と繋がらないとか、需要と供給のバランスが成り立たないとか、どうやって”広めて”いけばいいのかなど、そういった「手探り」の状態の答え探しを今回の木星逆行はサポートしてくれるというわけです。

また、今回の木星逆行のタイミングで、牡羊座太陽頂点のTスクエアが形成されていますが、この欠けた1点は天秤座22度『噴水で鳥に水をやる子供』です。力むことなく、自分に出来ることを人のために使う、大きくも小さくもなくありのままの自分の能力を使い社会参加することで成長する度数です。

今回の木星逆行では、前回の牡羊座新月と同様、まず「人は1人でなはい、1人では生きていけない」ということを多く実感する体験をしそうですね。そして、誰かの助けになりたい、頑張りすぎずに等身大の自分の能力を誰かのために使いたいという、素朴な社会参加の感覚が、最終的にあなたに大きな豊かさをもたらすようです。目の前に、すでに自分が出来ることがあるのであれば、小さなことからでもそれに取り組みましょう。

あなたの身の回りにある1つ1つの「出来ること」の全てがチャンスの種であり、あなたの社会参加の種です。木星は、そういった1つ1つの種に気づいて水をあげていく人に「拡大」のエネルギーを注ぎ、実りと収穫をもたらしてくれるのです。
「これが果たして自分にとって何か収穫になるのだろうか?」と思う小さな種にほど、あなたの「やりがい」や「心の豊かさをもたらすもの」が隠されてる可能性があります。明確な1つのヒントとしては、あなたの「したこと」に対して人が「ありがとう」と言ってくれるであるとか、喜んでくれる、という事があるでしょう。結局のところ、そうした喜びや感謝の反応が返ってきたり、人に求められるものというは、それがあなたの社会的使命であるということの証明でもあるからです。

今回の木星逆行は8月11日まで。そうして1つ1つの種に水を注いでいくうちに「どんな理想を持って進んでいくか」や自分が持つ社会的可能性の答えが見えてくるような期間になりそうです。

今、等身大の自分に出来ることをやりましょう。すでに種は用意されています。その種にはたくさんの種類があって、人との交流の中で渡されるかもしれませんし、旅先で見つかるかもしれませんし、自分の家のベッドの下にも転がっているかもしれません。

種を探すあなたの横で、ゼウスが特大のジョウロを持って拡大の時を今か今かと待ちわびています。笑