小惑星ジュノー、ベスタ、セレス、パラス

ホロスコープを読む上で重要な小惑星として、土星と天王星の間に軌道を持つキロンの他に、火星と木星の間に軌道を持つジュノー、ベスタ、セレス、パラスの4天体があります。

月から火星は個人天体、木星と土星は社会を示す天体です。「個人」と「社会」の間を繋ぐこの4天体には、個人と社会、個人と組織やチームが調和し創造していく上で必要なものを示すとも言えます。これらの4天体は全て「調和」と関連しています。

これらの4天体が個人天体に合やタイトなメジャーアスペクトを形成していたり、プレセッション式でアングルに乗っていたりアンギュラーハウスに入室している場合、またプレセッション式でのASCの支配星に合やタイトなメジャーアスペクトを形成している場合、非常に大きな影響を与えます。

以下、4天体の解説です。

ジュノー

ジュノーが持つ意味:主張する権利、リーダーシップ

ジュノーが強く影響するホロスコープを持つ人は、リーダーシップ、社長気質のようなものがあります。実際に仕事でもリーダー的ポジションに就いていたり、企業している方がいたりします。ジュノーのポイントにおいて「ハッキリとした主張やリーダーシップ」を取る才能があるのです。ジュノーが絡む対象(合する天体やその入室ハウス)に関して、その人は責任を持ってその対象につとめ、その対象の重要性を主張するという役割を持ちます。人に遠慮したり、発言・主張することを恐れていると、ジュノーの部分の才能を活かせません。自分のホロスコープでジュノーがあるポイントを、あなたは重要で主張したいと感じるはずです。またそのような出来事が人生に起こりやすいでしょう。その主張は多くの人や社会のためになります。遠慮せず主張しましょう。


ベスタ

ベスタが持つ意味:場づくり、グループや組織の安定、釜戸や暖炉のような役割

ベスタはギリシャ神話のヘスティアにあたり、釜戸(竃)の火の女神です。また、全ての孤児の守り神とも言われています。日本の古民家でいえば、その役割は竃よりも囲炉裏のほうがしっくりくるかもしれません。西洋で言えば暖炉でしょうか。また焚き火などもそのイメージです。
竃(そして囲炉裏)、焚き火、というのは古くから人間たちが自分らの家や村などを守り、火を囲うことで人々は繋がりを強化しました。ベスタは「そこに居るだけで場を安定させる、人の集まりを安定させる(安心の場にする)」という傾向があります。その人自身が意識しなくても、暖炉や囲炉裏のような存在なのです。「私がここに居なければ」という義務感でベスタを使うと、自己犠牲となり消耗します。「ここに居ていいのかな」という恐れで居ても、本来の役割を果たせません。「自分がここに居たい」「この人たちと居たい」「こんな場を作りたい」という意思でリラックスしていることで、本来の才能を発揮でき、社会で人々が繋がる場を作ったり安定させることができます。

セレス 

セレスが持つ意味:生育、サポート

セレスは、物事を種から見守り育てるような性質、サポートの性質を持っています。時に保育士のような雰囲気もあります。実際に、何かを育てたり、または一人じっくり何かしらに向き合うような職業に就いている人もいます。種が植物に育っていく時、急かしても早く成長することはありません。ただ信頼し、理解し、適切にサポートし、寄り添い見守るのです。子供の成長を見守ることとも似ています。ホロスコープ上でセレスが絡む対象に、それらの寄り添いや見守りやサポート、育てる力が与えられることになります。花が枯れてもまた次の年に芽が出るように、セレスが絡む対象はその人が「じっくり育てる」意識でいる限り、健やかに育ち続けます。社会で人と人が関わる時、何かを成長させたいとき、セレスの育成の力がその大きなサポートや信頼関係の礎となります。

パラス 

パラスが持つ意味:調和、中性的コミュニケーション、友情、学問、芸術&工芸、智恵

パラスはギリシャ神話におけるアテネの親友の女神です。またはアテネ自身であるとも言われています。
パラスが強く影響するホロスコープを持つ人は、中性的な雰囲気であることが多く、男女の垣根の無いコミュニケーションを得意とします。性質の異なるものを調和させたり組み合わせたりすることによって新しいものを生み出すこと、それが芸術面や人間関係、仕事に発揮されます。パラスが示す対象にこれらの影響が発揮されます。実際パラスの影響が強い人は性別が関係しないようなクリエイティブな仕事に就いている人が多く、流行りや新しいものにも敏感な傾向があります。社会活動において、年齢や性別や職業に関係なく尊重のあるコミュニケーションすることや、遊び心や創造性は、人々が調和する上で、またより皆が幸せで豊かな社会を創っていく上で大切なことです。