ホロスコープに大きく影響する、カルミネート天体とアンギュラー天体

※このページでは、プレセッション式におけるカルミネート天体・アンギュラー天体・シングルトンの天体についての解説をご覧いただけます。

lkr

【カルミネート天体とは】
MC(天頂)の一番近くにある天体です。ハウスは問いませんが、MCに近いほど影響力を発揮します。

カルミネート天体はホロスコープ全体を支配し、そのホロスコープの天体すべてにカルミネート天体(とそのサイン)のエッセンスが加わるようなイメージです。「その人の頭上に1つだけ代表の天体を表示するとしたら」それがカルミネート天体です。「何をするために生まれてきたか」の答えを握っている天体ですらあります。昔の船乗りが目印にしていた星、オーケストラの指揮者、会社の社長などのような「統率」する存在です。その人の性質や価値観に多大な影響を及ぼします。

 

lang

【アンギュラー天体とは】
ASC・IC・DC・MCのライン(アングル・アンギュラーハウスのカスプ)前後8度以内にある天体です。

アンギュラー天体とはその人のホロスコープで「目立つ」部分を担当します。アンギュラー天体は非常に「活動的」で強いパワーと影響力を持ち、その人の性質を表す代表的な天体となります。もちろん、その天体のサインも同時に強く影響します。アンギュラーとは英語で角という意味です。角=突出している、目立つ。アングルはホロスコープ内で一番目立つ四隅の角です。
アンギュラーハウス(1室、4室、7室、10室)に入室する天体も影響力が強まりますので、そちらも合わせてご覧になってください。

【シングルトンとは】
ホロスコープの中で単一の要素を担当している天体を指します。
天体が一つだけ東半球にある場合など(東西南北同様)や、エレメントがその天体一つだけである場合(火のサインが牡羊座に太陽があるのみ、など)、またはエレメントで一つのサインにだけ天体が入室している場合などです(水のサインに天体は3つあるが、全て蟹座の場合など)。中でも、半球で孤立しているシングルトンと、エレメントで孤立しているシングルトン非常に強く影響します。シングルトンの天体は、ノーアスペクトの天体に少し似た「暴走」を引き起こしますが、シングルトンの方がより強く意識が注がれることになります。
シングルトンについて詳しくはリンクをご覧ください。
http://lucypan.sakura.ne.jp/2017/01/singleton/

 

※必ずプレセッションアストロロジー式のホロスコープでお読みください。

カルミネートとアンギュラー、シングルトン各天体の説明

※その天体のサインや、合する天体やアスペクトをとる天体などの影響により出方は様々です。またアンギュラー天体やカルミネート天体と合する天体は、アンギュラーハウスのカスプから8度以上離れていても、付随して影響が強まります。

 

太陽がカルミネートまたはアンギュラー、シングルトンlsun

支配サイン:獅子座
性別:男性天体
担当:アイデンティティ(自我)、承認欲求、人格形成の核、ライフワーク

太陽は、太陽系の中心にある「絶対的」な存在です。また人間の「承認欲求」を担当している天体で、担当のサインは12星座中の「王様」である獅子座。このため、太陽がアンギュラーやカルミネート天体である場合、自己顕示欲や承認欲求が強く、自分の「唯一無二の」存在が人々に認知されることを強く求めます。「自分の存在(意思)を示し、周りに認知されること、承認されること」がテーマです。

太陽は逆行せず、太陽系の中心であるので「主体性」「主観性」「中心性」がもたらされます。自分が正しいと思ったものが他者にとっても正しいもの、自分を中心に世界を見る、などの主観性。承認欲求や自己顕示欲の強さから、創造的な人生を求め、「唯一無二の存在」になるための個性やポジションを築いていきます。公明正大で、堂々としています。他者からの賞賛に意識が傾きすぎると虚勢や見栄っ張りの傾向が強まり、アイデンティティを喪失してしまいます。

弱音を吐きにくく、孤独や孤立には耐えられない傾向。孤立無援はいつでも課題となります。孤立無援になった時、崩れずに立っていられるか、オリジナルな人生を歩めるかどうかは、自己肯定力(自信)の程度によります。ですので、外的な要素で承認欲求を満たす前に、「自己肯定力」を育む必要性があります。そこから主体性を持って活動していくことで、アイデンティティが形成され、個性が磨き上げられ、「これが私(の意思)である」と自信を持って自らのポジションを築き上げていくことができます。より多くの人からの賞賛を必要とするため、何らかのステータスが必要だと考える傾向がありますが、実際は”信念と自信を持ち、自分の思ったようにオリジナリティに生きること”が太陽の人がか輝く1番の方法です。リーダーシップと主体性、強いエネルギー、創造性があり、創造的に生きる人たちとの交流を好みます。オリジナリティのある生き方、創造的な活動が、人生を豊かにします。

よく人を褒め認めるのは、また自分もそうされることを望んでいるためです。この人は「他者から賞賛される”王道”な能力、ステータス」を求められる、望まれる環境で育った可能性があります。人から「すごい」と褒められることこそがアイデンティティだと認識してしまっている場合、やはりこれは自我の喪失、アイデンティティの喪失につながります。自分は「正しい」のだと主張したいばかりに、独善的、独断的で威張ったり、干渉的になり他人を押さえつけて従えようとしてしまいます。人には皆それぞれの価値観があり、それぞれの生き方がそれぞれに正解であり「絶対的(王道)」なものは無いのだということを認識する必要があります。これらの「承認欲求」がどのような形で現れるかは、太陽のサイン、アスペクトなどにより様々違いが出てきます。(例えば、土星や天王星がハードで絡んでいる場合、”目立ちたがり屋”の性質は影をひそめます)

 

月がカルミネートまたはアンギュラー、シングルトンlmoon

支配サイン:蟹座
性別:女性天体
担当:リアクション(反応)、感情(心)、母親、子供、家庭、インナーチャイルド

月は太陽の光を反射して光っており、地球と引力で引き合う衛星です。そのため、自分を照らしてくれる存在、いつでも”自分に反応してくれる存在、自分が反応できる存在”を求めます。一番孤独が苦手な天体であり、一番人が好きな天体とも言えるでしょう。他者や自分以外の存在の「反応」によって自分の存在を確認するのです。このため月がカルミネートやアンギュラーで強く効いている場合「すぐに相手の反応が見れる、自分に反応が返ってくる、自分が反応することができる職業」に付いている人が多くいらっしゃいます。飲食店や、接客業、子供相手の仕事、また一般大衆を相手にした職業など。また月は妻や母親に象徴され、また子供やペットなどを表します。衛星と同じように、”母体(主体)が必要”な存在であることが分かります。そのため、依存的な面もあります。

月にも逆行がないため主観的で、自身の感情で物事を判断するような部分があります。また月には満ち欠けがあるため、感情のゆらぎがあります。そのゆらぎを素直に反応に示すため、感情が強く、感受性豊か。自分の感情に支配されているため、他人の感情には疎い一面もありますが、共感性が高いので一緒に喜んだり、悲しんだりして、相手を自然とリラックスさせる才能を持っています。純粋性や、何にでも反応する柔らかさがあります。無邪気ですが感情に素直すぎてワガママにとられる場合もあります。「内と外」を意識するため、身内びいきと共に人見知りな面もあり、時に見知らぬ他者や初対面の他者に冷たい印象を与えます。「誰にでも家族のようにオープンに接すること」でこの人の人生は飛躍的に発展します。

「母役」に自然と躍り出るので、この人が人の集まる「場」に居るとその場が明るい雰囲気になったりします(主にアットホームな場において)。家族や仲間といる時は中心人物になりやすいのです。外でも注目されたがるがあくまで”反応”によって自己確認するため、自分から主張することはありません。目立つ人、意思の強い人(太陽が強い人)の側にいると自身の”反応”が十分に発揮されるため、安心する傾向があります。「太陽が強く効いている人」と「月が強く効いている人」が王と王女のように、夫婦のように仲良しであることはよく見かける光景です。

受動的で意思や行動は常に何かの反応として現れる場合が多いのです。反応することにより活発になるので寂しがりやの面があり、メールなどは必ず返信するような傾向があります。愛情豊かで母親的な守る力が強いため、時にお節介の傾向も。
月が極端に出る場合は、自分の感情に振り回され、自分の反応を示すばかりになってしまい、不安になりやすく、ヒステリックになったり、ワガママになっていまします。感情のコントロールと理性を発揮する方法を学ぶ必要があります。反応や感情がどう出るかは月のサインやアスペクトによって様々です。

 

水星がカルミネートまたはアンギュラー、シングルトンlmer

支配サイン:双子座、乙女座
性別:中性
担当:理性、中立、情報、伝達、調整、仕事

水星は太陽系の惑星のうち、公転周期が一番早く、また逆行も一番多い天体です。せわしなく動き回ります。そのため「伝達」の意味が与えられています。中立の性質のため、ものごとに「良い、悪い」「好き、嫌い」などの主観性や感情による判断(ジャッジ)を下しません。「事実」の認識や探索をするのが水星の仕事であるからです。もし水星が男性サインにあるか男性天体と多くアスペクトしていれば、その水星は双子座(伝達/外向)の性質を持ちます。女性サインにあるか女性天体とのアスペクトが多くあれば乙女座(調整/内向)の性質が強まります。

伝達はコミュニケーション、発信(執筆やメディア)、話す側。調整は情報整理や情報管理、情報提供、仲介または聞く側。どちらも好奇心旺盛で、知的活動が活発です。中立的な思考であり、理性的で理論派で冷静です。目に見える、耳で聞こえるなど「言葉や文字、データ、情報」を物事の判断基準にします。これらの「目に見える情報」に重きをおくばかりに、自分の感情を置き去りにしてしまったり「目に見えないもの(蠍座や魚座の領域)」を理解するのに苦労する、という傾向もあります。この人は、アイディア重視、または優れた情報処理能力を持っています。つまり表現者またはアドバイザーなどの情報提供者、情報処理役としての能力があります。「臨機応変」であることが最も重要なテーマになります。変化を好み、停滞には絶えられません。常に新しい情報や知識を探し、キャッチし、広げたり、身につけて行きます。そのため水星がカルミネートやアンギュラーで強く効いていると、アイディアを活かすライターなどの執筆業をしていたり、メディア系、専門技術や専門知識を活かした仕事、情報提供者やアドバイザーとしての接客業などをしている方も多くいます。文字や言葉や情報を扱うことが必ず活発になります。

中性的な雰囲気。子供が大人を観察するような中立的で鋭い観察眼があります。それがユーモアまたは批判精神を生む場合も。トリックスター的。客観性がありその場の状況を冷静に観察、分析します。恋愛よりも友人との交流を好みますが、その中性的な性質で異性からの人気を集める場合も。水星が極端に出る場合は、目に見える情報ばかりに囚われ、情緒や感情に欠け共感力が無くなり、集中力散漫、責任感の欠如、とても移り気になります。外にある情報ばかりに気をとられずに、その歴史的背景、政治、宗教的背景に目を向ける視界の広さを意識すると知性は大きく広がります。また、言葉では表現できないものに対する理解を深める必要があります。

 

金星がカルミネートまたはアンギュラー、シングルトンlven

支配サイン:牡牛座、天秤座
性別:女性
担当:物質(お金)、社交、趣味、快楽、女性性

金星はお金、全ての物質と女性の性をあらわします。金星が男性サインにあるか男性天体が多くアスペクトしていれば天秤座(社交と趣味/外交)、女性サインにあるか女性天体が多くアスペクトしていれば牡牛座(物質と快楽/内向)の性質が強まります。金星が示す女性性の原理とは、原始の狩猟時代、男性達が狩りに出ている間に集落を守る役目であった女性達の「生きるための智恵」を示します。物質的な豊かさを求め、人との調和を大切にするのはこの生存本能からきています。

平和主義、快楽主義、物質主義。恋愛体質であったり美味しいものや楽しいこと、美しいものが好きなのはもちろん、お金で買うものや金銭的価値のあるもの、美術的価値のあるものに魅力を感じやすい傾向があります。常に物質面で満たされているか、社交面や恋愛面(快楽)で満たされている必要があるかどちらか。資本主義的な欲の発散方法をし、物質主義的な意味で現実的な価値観を持ちます。世間の流行にも敏感な場合が多く、自身の生活の平和を保つために、またポジションを保つために、他者との平和的な社交を重要視します。

金星がアンギュラーしている人には「タレント性」や「ホスピタリティ」があります。人々に愛されるための、人の懐に入る、または人を心地良くさせ物事を自分の思い通りに運ぶ処世術。世渡り上手。何かを手に入れる時は引き寄せる、たぐりよせるような方法を取ります。いつでも笑顔で対応でき、相手の笑顔を見ること(その場にいる人がみな”満足”していること)に喜びを感じ、そして人のニーズを提供する能力があるため、または美的感覚に優れているために、接客業や営業職、アパレル関係、タレント業、アート関係の職業に付いている人が多いです。趣味の活動が活発な人もいますし、趣味がそのまま仕事になる人もいます。

人との調和を大切にするため、その場の空気を壊したり乱す人を軽蔑します。人間関係に波乱を起こす人も避ける傾向にあります。人との衝突を好まず身を引きます。付き合いが「表面的」になりすぎたり、人を見た目で判断しすぎてしまう傾向があらわれる場合もあります。美しい人、美男美女を愛します。恋愛体質で、惚れっぽい。社交や人との調和のために、おもてなしや、プレゼントすることやされることを好みます。
金星が極端に出る場合は、贅沢が過ぎ強欲に、高飛車、ナルシスト、ワガママ、ミーハー、人を見た目やお金で判断してしまうようになります。なぜ金星が魚座で品位が良いのか、それは、金銭的なものや我欲に支配されず、博愛精神で社交し、世俗的な価値観に支配されない”本当の美しさや価値”に目を向けることが金星にとって大切なことだからです。

 

火星がカルミネートまたはアンギュラー、シングルトンlmar

支配サイン:牡羊座
複支配サイン:蠍座
性別:男性
担当:エネルギー(筋肉)、生命力、怒り、攻撃性、男性性

火星は、筋肉です。つまり、自分から動く力(能動力)、作り出す力(生産性)を支える「エネルギー」「燃やす力」「原始的生命力」です。そして、火星の示す男性性の原理とは、原始の狩猟時代における狩猟に出る男性達です。殺される前に殺さなければならない、生きるためのサバイバル能力。瞬発力。もちろん筋力も必要です。そのため、エネルギッシュで活動的な性質を与えます。自分から動き、欲しいものを自分で取りに行く能動性。人生においては体験と経験を重視し「とにかくやってみる」ことを得意とし、まだ誰も成し遂げていないことに先陣を切るパイオニアの性質もあります。静かな水面に一石を投じる役割を持っています。

闘争心があるため、ライバルがいることで成長します。負けず嫌いで瞬発力があり行動力は10天体中で一番です。アグレッシブで、怒りを隠さないため若いうちは自分勝手に見られることもありますが、持ち前の能動性によって人生を切り開いていきます。こうと決めたらやらずにはいられないタイプで、我慢がききません。人生を挑戦の場と捉え、自分から挑戦するか、または挑戦を受けて立つ性質があります。人と切磋琢磨することで成長するので、スポーツを愛する場合があります。また時に喧嘩腰になりやすかったり挑発的であったりします。失敗を恐れませんが、時に後先考えず計画や策略不足となる面もあります。

「誰の真似もしたくない」という0から1を生むパイオニアの精神に溢れるため、「企画、発案」の才能があり、その能動性で物事を押し進めるリーダーシップ、他者へのアピール力、瞬発力に優れているため、企画に関わる仕事や営業職(仕事を取ってくる意味での)に付いている方が多くいます。もちろんスポーツに関係する職業の方もいます。人よりエネルギーが強いため、こまめに怒りを発散したり運動しないとすぐにストレスが溜まり、不調になってしまいます。身体を動かすことが何よりのリフレッシュ方法となります。

短気で怒りっぽい面が目立つ場合、行動や発言の前に少し考えてその場を客観視する必要があります。また、単刀直入な物言いよりも、社交辞令が物事を上手く運ぶ時もある、ということを認識する必要もあるでしょう。
火星が極端に出る場合は人間関係に支障がでるほどの負けず嫌いになり、力の加減ができず怒りに支配されてしまいます。衝動が抑えきれず後で後悔することになります。

 

木星がカルミネートまたはアンギュラー、シングルトンljup

支配サイン:射手座
複支配サイン:魚座
性別:男性
担当:教養、哲学、拡大、援助、恩恵

木星は射手座の支配星です。木星のジュピターという名はギリシャ神話の全知全能の神ゼウス(ユピテル)からきたものです。この星には、拡大する、恵みを与えるという性質があります。木星が与える恵みとは、植物にとっての雨と同じです。つまり、「人が成長するために必要なもの」を与える星になります。成長とは物理的な成長だけではなく、内面の成長、人生を歩んで行く上での成長も含まれます。そこに、教養や哲学などの「世界を広げる」要素が入ってきます。このため、「恵まれた」性質を与えます。家庭環境に恵まれたり、教養に恵まれたり、仕事に恵まれたり、その要素は様々ですが、これらがその人に大らかさや楽観性を与えます。そして他者を肯定し、他者に「与える」性質ももたらします。

社会を生きて行く上で、不自由の少ない人であることが多いです。何らかの形で援助に恵まれやすいので、「ラッキー」が多いのです。的確な、または豊かな教養を受けて育っていることが多く、社会で尊敬される人物として活躍する場合が多いです。社会的、文化的、教育的に貢献するような仕事に付いている方が多く、その人は純粋に、「社会(世の中)をより良くするには」ということを考えているのです。単語で示すと「功徳」という言葉がしっくりくるかもしれません。物事や人、全てにおいて「良い方向」に向かうための視点を持ち、またその指導ができる人です。そのため、「教育」や「政治」や「世の中(世界)」に目を向ける人が多いのです。「肯定と希望」を人々に与える役目もあるので、それらがいきすぎると時には大げさすぎたり、大風呂敷になってしまう傾向もあります。

何事にも恵まれる経験、また「肯定されやすい」中で育つことが多いため、「全能感」に支配されやすい傾向もあります。全能感というのはまさにゼウスの短所ともいえる性質です。また「リッチ」なことへの憧れや強迫観念も、木星が強く出過ぎた場合にあらわれやすくなります。豊かな人生を過ごす人こそが「なんでも持っている人」なのだ、という感覚です。これはある意味正しい感覚なのですが、資本主義的な「リッチ」に支配されると、本当の人生の豊かさから離れて行ってしまうことになります。「自分が知っていることは世界のほんの一部のことで、まだまだ無知であり、未熟者である」「より多くの知識と経験を得ていくことこそが”豊かな人生と人格”をもたらす」という意識を持つことが大切になってきます。

 

土星がカルミネートまたはアンギュラー、シングルトンlsat

支配サイン:山羊座
複支配サイン:水瓶座
性別:中性
担当:時間(年月)のかかるもの、自立、課題、苦手意識、プロフェッショナル

土星は、個人天体(社会天体)の最後の天体です。つまり、人間が経験する一番最後の課題、スターウォーズで言えばダースベイダーのような存在です。これは心理学で言う自我の最終的な、受け入れなければならない敵、「影(シャドウ)」を示します。また、個人天体の中で約28年と最も公転周期が遅い天体ですので、「人生において時間のかかること」を示します。職人は、その技を習得するまでに時間がかかりますし、職人でなくても、仕事が認められるまでに、人は何年か要します。家を建てる、映画を撮る、結婚する(結婚生活)、文化的遺産、などなど。時間がかかるもの(かかっているもの)、というのは沢山あります。また、「苦手なもの」を克服していく(シャドウを受け入れる)のにも、時間がかかります。このような性質から、「千里の道も一歩から」をよく分かっている人、そのような道を歩む人となります。人生を修行の場と捉える人も多くいらっしゃいます。

非常に堅実で、誠実で、慎重な性格になります。また、自分で考え、自分で決め、自分で行動し、自分で責任を取る、という「自立」がテーマとなります。「一人社長」のような孤独を背負う気質もあります(それが本人にとっては楽だと感じるようです)。このため、職人などの専門職や、教師、フリーランスの職業に就いている人、企業して自分自身が社長となる方が多いです。「責任」がかかるほどにパワーが発揮される傾向があります。人生や物事を非常に長い目(スパン)で捉えることができるので、人生の経験を積むほどにちょっとやそっとのことでは動じない人格を得ていく人です。

木星とは正反対で、抑圧され、否定されて育った(そのような経験をした)場合が多く、世の中に対して厳しいまたは否定的なイメージを持っていたり、自己評価が低く目標に必要以上のハードルを設けてしまう、自分に厳しくなりがちな傾向があります。このため、人に心を開く(仲良くなる)のにも時間がかかったり、「変化・新しいもの」を容易に受け入れられなかったりする保守的な傾向があります。長い時間をかけて作り上げられたものに美徳を感じるために、そのように排他的になってしまうことがあるようです。また、「大人として振る舞わなければならない」という強迫観念もあり、人に甘えたり、無邪気に素直に「反応」を示すことが苦手な人も多いです。「完璧な人間など存在しないので、完璧であろうとする必要はない」「いつでも新しいことに挑戦する柔軟性を持つ」「いつでもリラックスして、心に素直であることがいつでも成長のチャンスを運んでくる」ということを意識する必要があります。

 

天王星がカルミネートまたはアンギュラー、シングルトンlura

支配サイン:水瓶座
性別:中性
担当:革命(改革・革新)、離別、電気(インターネット)、反骨精神、自由意志

天王星より外の天体は個人天体ではありませんが、天王星は公転周期が約84年と近年の日本の寿命と同じくらいですので、個人天体として見ても差し支えないのではないかと感じています。天王星は、土星で固まった「固定概念」をガラリと壊す役目を担っています。人が「当たり前」と思い込んで「当たり前」に行っていること、思考、習慣などに、疑問を投げかけ、全く新しい視点から価値観をガラリと変える役目を持っています。とそのため「人とは違う」ことにこだわる性質が生まれます。人が右と言えば左、あそこだと言えばこっち、というように、常に「人と群れない独自の視点、思考」を失わない性質を持ちます。これが「集団心理」を嫌う性格も生み出します。日本の国民性に最も馴染みにくい天体です。そして、水星に似たトリックスターの性質を持ちますが、水星よりも突飛で奇抜です。

何よりも思考と知性の自由と先見性を尊重し、新しい価値観を投げかける性質がありますので、インターネットという「制限」のないツールは、何よりもこの人の能力を発揮させます。国境や性別、年齢を超えて、独自の「知性」や「価値観」を共有できることが喜びとなります。この人の意識は常に未来に向けられています。このため、パソコンを使う職業に就いている人や研究職に就いているが多く、「電脳世界」で活躍する人、または1室天王星のチャップリンのように、独自のアイディアでその業界に「革命」を起こす人です。「自由であること(支配されないこと)」が大切なため、フリーランスで活動する人が土星よりもさらに多くいます。

この人は、人との感情のやり取りやスキンシップが足りない環境や離別の経験が多い中で育っていることが多く、「人との密接な関係」が苦手な傾向があります。個人主義が時にいきすぎ、人と長い時間を共にすることが苦痛である場合が多く、むしろ見知らぬ人との刹那的な交流を好む傾向もあります。人生を豊かにする「特別な人」を作れるかどうかは課題となるでしょう。また視点が常に新しいため、時に習慣に習う人々や保守的な人々を批難し見下す場合があります。これが「選民思想」に繋がる場合もあるので注意が必要です。人にはそれぞれに人生の豊かさがあり、それぞれの経験をするために生れてきているので、「知性」や「出生」に優劣をつける必要はない、ということを認識する必要があります。

 

海王星がカルミネートまたはアンギュラー、シングルトンlnep

支配サイン:魚座
性別:女性
担当:目に見えないもの、夢、第六感、無力感(無自我)、インスピレーション、パラサイト

海王星は目に見えない世界、死後の世界を示します。また、母親のお腹の中にいる赤ちゃんの状態でもあります。魂が宇宙に還った状態なので、自我(個)がありません。なので、夢見がちな、または非現実的な感覚を与え、この人に「宙に浮いたような人(現実感や生活感の無い人)」という性質を与えます。赤ちゃんがお腹の中からぼんやりと世界を感じているように、この人にとって「現実」は曖昧で、もちろん「他者」も「自分」も曖昧なものです。現実と非現実の区別がつきにくく、良いや悪い、綺麗や汚いの区別もありません(全てが綺麗に見える”フィルター”を持っている傾向があります、そのために実際の現実の全てに失望する場合もあります)。また、海王星は天王星の人が「知性」で優劣をつけた段階も越え、「自分を含めた全ての人(全ての生命)」を一緒くたに考える傾向があります。全ての生命に境界線が無い状態です。なので「世の中の全てが自分の一部である」と感じる場合もあり、非常に繊細な共感性を持っている場合が多いです。(悲惨なニュースで心を痛めすぎるなど)

このような性質が、この人に非常に優れた第六感の「インスピレーション」ももたらします。宇宙と繋がるアンテナを持っています。この人にとって「瞑想」が非常に良い効果をもたらすのもこのためです。人に「非現実(ファンタジー)」を見せたり体験させたりする職業に就いている人が多く、インスピレーションを使って、アーティスティックな、芸術や音楽に関係する職業に就いている人も多いです。または、人を「個ではない状態(睡眠中のような状態)」に連れていき癒すヒーリングのような職業に就いている方もいます。自分が「個ではない状態」になることで他者を演じる、俳優なども多く見られます。特に俳優の場合は、カメレオン俳優と呼ばれる傾向があります。人生に対して「流されるままに」生きるような傾向もあります。

この人は「無力感」や「自分が存在していない」と感じる「スケープゴート」を経験する環境で育った場合が多く、「自分とは何者か」を見失いやすい傾向があります。また海王星の「幻想」のフィルターがかかっているために、夢見がちで性善説的な考え方をする傾向があります。自己犠牲への陶酔的な感覚があったりもします。また、個人としての意見を求められることや責任を負うことが苦手な傾向があります。「自分」も「他者」もすべてまとめて「全部一緒」という感覚になりやすいので、自分と他者の感覚の違いを認識しずらく、それによって失望する傾向があります。また「個」の感覚がない無力感から、依頼心が強く依存症になりやすい傾向もあります。「人はそれぞれ”個”であることを認識する」「現実を現実として認識する」「人間が生活する上で必要な、管理すべきことを認識し実行する」必要があります。また、自身の直感力に自信を持ち、それを目や耳で認識できる形にして他者に説明する(提示する)能力をつけることがこの人の能力を引き出します。

 

冥王星がカルミネートまたはアンギュラー、シングルトンlplu

支配サイン:蠍座
性別:女性
担当:深層心理、禁忌(タブー)、癒着、水面下のエネルギー

冥王星は地球の内部にある核のようなものです。時折火山を爆発させるマグマです。表面上は見えないけれど、確かに存在するエネルギーです。目には見えないけれど、大きな力を持っているもの。物事の水面下、裏側にあるもの。このため「洞察力」や「深層心理」「水面下を探る能力」が与えられます。地球の核のエネルギーは、どこから生れているのでしょうか?それはかなり巨大で、無限のようにも思えます。この「底なしのエネルギー」がこの人に「貪欲さ」を与えます。もっとできる。もっと欲しい。もっと知りたい。という傾向が生まれます。そして、この核のように、水面下から物事を動かす大きな影響力と支配力を持ちたいと願うのです。

「物事の裏側を探る」能力、「水面下で動き自分の思い通りに事を運ぶ」能力が発達し、金融や不動産関係の仕事や、「大きなお金や情報が動く、大きなプロジェクトに関係する仕事」に就いている人が多く、また他者の深層心理を扱う(他者の人生に瞬間的に干渉する)占いのような職業に就いている方もいます。「核」は「地球」という”物体”を必要としています。冥王星の人も同じように他者に「癒着」することによってそこからエネルギーを吸収する様な性質をもっています。「自分ではない何者か」に成ることに魅力を感じる人もいます。「このため役者などの「自分では無い何者かを演じる」ことに適性のある場合もあります。「自分の影響力を健全に実感できる」職に就く必要があります。これを健全に発揮できた時、冥王星の人は「カリスマ」と呼ばれるのです。

この人は「他者に(主に親に)癒着される」環境で育った可能性があります。境界線が無く、自分のものは相手のもの、相手のものは自分のもの、という状況であった可能性があります。これは物理的なものはもちろん、思考さえも含まれますので、その支配性は大変なものになります。「自分の領域はいつでも侵される/自分のエネルギーはいつでも搾取される」という恐怖心があるのです。そのため、常に防衛線を張るようになり、容易に他者を信用しません。または逆に、容易に他者の領域に侵入してしまいます。思考も全か無かで極端になります。対人関係においてこの人は「自分が強い影響力を持っていると実感できる相手」を必要とするのです。それが支配やマウンティング、依存、搾取を生み出します。「他者との境界線(バウンダリー)」は大きなテーマとなり、心理学を学ぶこともまた、冥王星を上手く扱うためのツールとなります。「人は皆一人の個人であり、いかなる他者にも侵略する権利はない、コントロールが許されるのは自分の人生のみである」ということを認識する必要があります。

 

キロンがカルミネートまたはアンギュラー、シングルトン

担当:コンプレックス、トラウマ(心の傷)、心の治癒(治療)、技術、問題をスキャンする

キロンは土星と天王星の間に軌道を持つ小惑星です。名前の由来はギリシャ神話に登場するケンタウロス族の賢者、ケイローンです。博識さと専門的な技術も司りますが、主には「傷とその治療」の意味が大きい天体です。土星と天王星の間にある、ということから「土星よりも根深いコンプレックスとしてのシャドウ、人が容易には気付きにくい心の問題を示す」ことが分かります。そして、天王星によってもたらされる「意識の変革、常識や固まった価値観(土星)の破壊」の段階に移行するためには、その前にキロンによって「心の問題を客観視する」必要があるのだということが分かります。キロンは、問題をスキャンする能力、その問題を医者のように治癒する能力を与えます。

このため、専門職や技術職に就いている方が多いのはもちろん、カウンセラーやヒーラー、セラピストのような職業に就いている方が多いです。キロンの場合は「人の心の傷よりまず先に自分の心の傷に焦点を当て癒す」ことが重要になってくるので、まずこの難解で複雑な問題を客観視し紐解く覚悟ができないと、「人を治癒する」までには行き着かない場合が多いようです。また、その「心の傷」を様々な形でアピール(表現)し、同じような傷を持つ人々の共感を得ることによって、傷を癒す段階がはじまる、また人も癒す事ができる、という傾向もあります。このため、歌手や作家のような表現者としての職業に就いている人も多くいます。

医者は「傷を見てみないふりをして治療する」ことはできません。なぜ傷ができたのか、どこにできたのか、それによってどのような症状が生まれ、身体にどのように影響しているのか、原因を探り、知識を持って、客観視する能力が必要です。「自分の心の傷」を、自分で自分の医者になり客観視することは、過去のトラウマと向き合うことと同じですので、なかなかできるものではありませんが、その作業は必ず必要なのです。自分で向き合えない場合は、カウンセラーや医者に頼る、ということになりますが、それは「助けを借りる」だけに過ぎず、結局その問題は自分自身のものであり、自分自身の目で直視し、把握し、治癒する必要があるのです。この人にとって、心理学は「心の傷の原因」を探る上で非常に役立つツールとなります。

「転んでケガをした人」の痛みは、同じく「転んでケガをした人」にしか分からないのです。キロンには全く同じことが起こります。つまり、「自分が経験した傷によって、同じように傷を持った人を治癒することができる」のです。自分の心の問題を治癒していく作業ができた時、はじめてこの人はキロンの力を他者に発揮することができます。